2024.9.1〜@フィジー、トンガ
日本政府が資金や技術を提供する事により、対象国の平和と発展に貢献し、もって国際社会の安定、ひいては日本の安全と繁栄の確保に資する事を目的として、ODA(政府開発援助)予算が組まれている。そしてこの予算が適正に執行されている事を、参議院にのみ設置されている「ODA及び沖縄・北方問題に関する特別委員会」にて審議している。
委員会メンバーは国会休会中にはいくつかの班に分かれて現地視察を行うのだが、私は本年は南太平洋諸国への視察団の一員として、藤川政人・参議(団長)と共に出席する事となった。羽田を出発して飛行機を乗り継ぎながら17時間をかけてフィジーに到着し、夕刻ではあったが空港の近くにある同国の気象庁を最初の視察先とした。
同じ太平洋に浮かぶ島国として、フィジーも日本も台風を始めとする気象異常から国民を守る事は最重要課題であり、日本からは長年にわたり様々な物的支援並びに技術協力が行われている。近年では気象衛星《ひまわり》のデータをフィジーにも活用してもらい、事前防災に役立てているとの事。この結果、フィジーが中心となり周辺の島嶼国により正確な気象データが配信されるようになった。日本の気象庁による気象予測の技術発展は、決して我が国の為だけにあるのではない事を改めて実感する。